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学校のワークにしろ、塾配布の問題集にしろ、一度解いただけでは学力はあがりません。
大切なのはできなかった問題のやり直しです
1回目に問題集を解くという行為は「解ける問題」と「解けない問題」を仕分ける行為にすぎません。そこに「思考」はないといってもいいでしょう。
本当の勉強はここからです。
学力を伸ばす方法は、「できない問題をできるようにする」ことです。
これに尽きます。
塾に初めて来る生徒のほとんどが、そこまでやりきることができません。
入塾して最初に徹底させるのは間違えた問題に印をつけること。
ただ、こちらがしっかり指導しないと、ついつい印を付け忘れます。
いかに2回目に再び解くかを意識していないかがわかります。
数日経つと、どの問題ができなかったかというのは忘れてしまうものです。しっかり印をつけてもらいます。
その上で「出来ない問題をできるまで」やり直しをします。
2回目もできなかったら、やはり、やり直しでもできなかった、という印をつける。
「できたマーク」がつけられるまでやり直しをする。第三者が見ても、どの問題ができて、どの問題ができなかったか、どの問題に苦しんだかということが分かるようにしなかればならない。
「出来なかった問題に印をつける」という指示を、生徒全員に徹底させるのは簡単ではありません。場合によっては数ヶ月単位の時間がかかることもあります。
このような些細なことでも徹底させるの労力がいります。
「神は細部に宿る」とはよく言われることですが、小さなことの積み重ねでしか爆発的な学力の伸びは生まれないのです。