「自分のペースで」の落とし穴

· 塾長の指導観・雑感

那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ

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kadokawa

個別指導の長所として自分のペースで進められるということがあります。

当塾も個別演習形式で指導していますので、それぞれ違ったペースで演習を行っています。

ただ、長所は、裏を返せば短所となります。

すなわち、

「自分のペースで進められる」=「期限までにやるべき内容が終わらない」

こういう危険性があるのです。

中学に入学後、あるいは高校に入学後、受験までに与えられた期間は3年間です。

ゆっくり勉強しようが、圧倒的スピードで勉強しようが、締め切りは決まっています。

 

また、定期テストの範囲は同じ中学であれば、当然同一です。のんびりやっている生徒も定期テストまでにテスト範囲が終わっていなければ、点数は取れません。

一般的な個別指導塾の「一人一人にあわせた指導」では、大抵テスト範囲が終わりません。

 

結果、テスト範囲前半の部分は点数が取れるようになったものの、駆け足でやったテスト範囲後半の部分は演習不足のままテストを迎えることになります。

大事なことは、きちんと事前の準備をすることです。

 

理解できるスピードが遅い、定着するまでに時間がかかると分かっているなら、人よりも勉強時間を増やし、遅れないよう必死で努力するしかありません。

テスト本番までの時間を考え、

やるべきことを確認し、

必要な演習量の時間を十分確保し、

日々コツコツやればテストまでに必要な力は必ず身につきます。

「自分のペース」でやる勉強は、悪い勉強ではありませんが、

「テストに間に合う限りで」という前提条件が付いていることを肝に銘じる必要があります。