新中1英語は、とにかく大変!

那須塩原市で使用される教科書Sunshineを分析して

· 塾長の指導観・雑感

那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ

来年度から中学の教科書が全面改定されるのに合わせて、塾で採用しているテキストの選定を進めています。

以前から言われていることですが、新中1の英語が大変なことになっています。

一言でいうと、英語が早期に嫌いになる生徒が続出するような構成です。

英語を習い始めて最初につまずくポイントがbe動詞と一般動詞の区別です。

従来はprogram2でAre you~?という形を習い、ある程度練習を積んだ後、program3でDo you~?という形を習います。

当塾ではここでbe動詞と一般動詞のルールが混ざらないように、徹底的に訓練します。

でないと、Are you play~?という誤った文を作る子が続出するからです。

その後whatやhow many のような疑問詞を習い、夏休みに突入。ここでさらにbe動詞と一般動詞が混ざらないよう訓練し、夏休み以降の3人称単数現在に備えるという流れです。

そして冬休み前に助動詞canと現在進行形が登場し、年明けに過去形をやってフィニッシュでした。

ところが、来年の教科書は最初の単元でいきなりbe動詞、一般動詞が一気に出てきて、さらに疑問詞where,when,whatが出てきます。

そして次の単元で、助動詞canが出現します。従来よりも半年以上早く出てくるのです。

その後、11月あたりまでに従来の中1内容はすべて終了し、その後は従来中2のカリキュラム内容だった部分を習うという構成になっています。

それに加え新出単語も1.5倍・・・。

結局、カリキュラム自体が小学校でしっかり英語の基礎を学んでくるという前提で作られしまっているのです。

現状の小学校の英語授業は従来の「楽しく英語に触れよう!」というお遊び系の授業が引き続き行われています。

当然中1のカリキュラムについていくには準備不足です。

また小学校で英会話をやっているから大丈夫だという場合も危険です。

以前から小学生のうちに中途半端に英会話を習っている子は中2から伸び悩む傾向にあります。

なぜならば、小学生で習う英会話はほとんど中1内容の予習で、中2で習う文法項目はあまり出てこないからです。

小学校の時に作ってきた貯金は、中2になると切れてしまうのです。

それでも、中学校の先生が文法の重要性を認識し、語順に関して徹底的に鍛えてくれる場合、なんとかついていけるとは思います。

ただ、よりコミュニケーション重視になっている学校英語の授業ですと、ひたすら「理屈より慣れろ!」ということになりかねません。

結局、夏休み明けには英語がちんぷんかんぷんという生徒が続出するでしょう。

やはり、英語は王道の指導が必要です。

語彙・文法・音読

何事も治療より予防の方が大事です。

わけが分からなくなる前に、きちんとした指導を受けることをお勧めします。