他人を軽視しない姿勢

· 塾長の指導観・雑感

那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ

受験において、伸びる子にはある共通点があります。

 

それは、自己流の工夫をしながらも、しっかりと指導者を信じてその力を借りることができるという点です。

 

指示されたことを一つ一つやり抜く姿勢が、成績向上の鍵となります。

 

反対に、腰が定まらず、様々な方法に手を出したり、周りの情報に振り回される子はなかなか成績が伸びません。

 

特に困ったときに「なぜそういう選択をするのか」と疑問に感じるような悪手を選んでしまうことが多くあります。

 

このように不利な選択をしてしまう子供たちには、ある共通の特徴が見られます。

 

それは、他人を軽視する態度が見受けられることです。

 

経験上、お世話になった人にきちんと感謝を表すことができない子、小言を言ってくれる人に対しても感謝の気持ちを持てない子は、いざという時に間違った選択をすることが多いです。

 

他人の言葉を表面的にしか受け取らず、深く考えずに自分の感情や一時的なムードに流されてしまうため、最終的には自分本位な判断を下してしまいます。

 

ある生徒が模試で悪い成績を取ったとします。その生徒が反省することなく、ただ周りの情報に左右されて新しい教材を買い足したり、新しい勉強法を試し始めるとします。

 

これでは根本的な問題解決にはなりません。解説を読み、間違えた問題の原因追及をし、今までの勉強に何が足りないかを考える。それでも十分に納得できない場合、指導者のアドバイスをしっかりと受け止め、現状の方法を見直しつつ改善策を考えるべきなのです。

 

しかし、他人を軽視している生徒はそのようなプロセスを軽んじ、自分の判断だけで行動してしまうことがありまる。

 

また、ある生徒が先生に「この範囲を復習するべきだ」と言われたにもかかわらず、自分の直感だけで「今はもっと応用問題をやるべきだ」と判断し、復習をおろそかにしてしまったとします。

 

その場合、結果として、基礎の不安定さが響き、応用問題に対応できず、模試の成績が大幅に下がってしまうことになります。

 

このような生徒は、目先の挑戦や自分の好奇心を優先し、指導者の指示を軽んじてしまったことが原因です。

 

「報告、連絡、相談」、いわゆるホウレンソウは、社会に出ても非常に重要なスキルです。

 

これを疎かにすると、自己中心的な行動に陥りやすくなり、最終的には成功を逃してしまうことが少なくありません。

 

人との関わりを面倒に感じることはあるかもしれませんが、実際にはこれこそが思考を深め、より良い結果を生む「型」なのです。他人の意見を取り入れることで、視点が広がり、より良い判断ができるようになります。