GRIT やりぬく力

· 塾長の指導観・雑感

那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ

数年前、やりぬく力 GRIT(グリット)という本が話題になりました。

Grit

学力を伸ばす上で大切な力が「自制心」です。

自制心の研究として、コロンビア大学のウォルター・ミチェル教授が1980年代に実施した「マシュマロ実験」はあまりにも有名です。

子供を部屋に通し、マシュマロが1個あるお皿を前に、

「私はちゃっと用事があります。それは君にあげるけど、私が戻って来るまで15分間食べるのを我慢していたら、マシュマロをもう1つあげるよ」

「私がいない間にそれを食べたら、2つ目はなしだよ」

と言って部屋を出るという実験です。

我慢出来たのは、3分の1の子供たちにすぎませんでした。

「自制心」がある子供は、成長した後も、学力・収入・健康状態の結果が良好で、長期的な目標を設定し、それを追求し、達成することに喜びを感じるような聡明で自立した大人になっていることがわかりました。

食べた子供と食べなかった子供、我慢出来た子供の方が断然結果が優秀だったのです。

生まれ持った才能よりも、計画的な努力を持続的に続けられる能力が成功を収める人たちに共通しているのです。

難関大学・難関高校の合格者の多くは、その「自制心」と「Grit」が備わっています。

そして、その力が100%発揮されるのが定期テストの勉強です。

遊びたい気持ちを「自制心」で勉強に向けることができます。

当然、やるべき勉強を集中して徹底的にやることができ、覚えるべきことを徹底的に覚える。

解くべき問題は必ず解けるようにしてからテストに向かう。

当たり前のことを、当たり前にできているのです。

そして、その積み重ねが受験につながっていきます。

塾も保護者のの方も共同で、子どのの自制心を育てる必要があるのです。

まずは、生活習慣を整えること。

土日に遅くまで寝ていたり、深夜まで起きているような生活習慣は最悪です。

学力が伸びなかったり、親子関係がうまくいっていないご家庭に共通なのは、厳しくすべきときに甘やかし、些末なことに口うるさくなってしまうことです。

生活習慣・親とした約束を守らせることなどは徹底的に厳しく。

本質的でないこと(成績結果等)には口うるさくならないこと。

このメリハリが重要です

前回のブログにも書きましたが、結果ではなく、それに到る努力の過程の方がはるかに重要で、そこに着目することが子どもの自制心の向上につながるのです。