那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ
先日、栃木県教育委員会から令和5年度栃木県立入試の結果について発表がありました。
ここ数年、上記の県教委発表の資料をもとに入試平均点を推測しています。
例年、この記事にたくさんのアクセスをいただいております。
本年も、2023年入試の平均点の推測を行いたいと思います。
以下の点にご注意してご覧ください。
・平均点を県教委は発表していません。
・傾斜配点のある学校の傾斜は考慮に入れていません。
・発表資料は全数調査ではなく、1000名の標本調査です。どのように標本を抽出したか不明であるため正確性に欠ける可能性があります。
・各設問ごとに発表されている正答率をもとに計算しています。
計算は以下にしたがって行いました。(例年と同様)
①各設問の正答率に配点をかけて合計する。
②部分正答率が発表されている設問は部分正答率と完全正答率の平均をとり、配点をかける。
③部分正答率の発表しかない、国語の作文は12点で計算する
・実際の採点は各高校の裁量に任されているため、正確性に欠ける可能性があります。
そして、計算の結果はこちらになります。
国語 66.0点
社会 46.6点
数学 37.4点
理科 51.1点
英語 41.0点
計 242.3点!
(参考)2022年の結果
国語 64.9点
社会 60.8点
数学 59.8点
理科 63.1点
英語 56.6点
計 305.3点
2021年の結果
国語 66.3点
社会 52.5点
数学 44.7点
理科 49.4点
英語 45.7点
計 258点
2020年の結果
国語 68.7点
社会 58.5点
数学 52.7点
理科 50.1点
英語 52.6点
計 282.6点
2022年に比べ、国語が1.1点アップ。社会が14.2点ダウン。数学が25.7点ダウン。理科が12点ダウン。英語が15.6点ダウンです。
合計点は63点という大幅なダウンという結果です。
国語以外大幅な難化となっており、なかなか衝撃的な平均点です。
ここ数年の中で最も低い平均点となりました。
入試直後の雑感にも書きましたが、昨年に比べて問題は大きく難化していないと分析しており、ここまで平均点が下がるとは予想外です。
2023年の受験生は中学入学当初からコロナによる一斉休校だった学年ということもあり、中1の最初の数ヶ月自宅で学習せざるを得ない状況になっていました。
断定はできませんが、その結果基礎学力に不安のある学年になってしまったのかもしれません。
最近の入試は単純な一問一答形式の問題が減っており、基礎知識をもとに思考・考察しなければならない問題が増えています。上位を目指すのであれば、早い段階で基礎学力を固め、演習を通じて思考・考察問題を多くトレーニングする必要があります。