那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ
受験勉強を通じて得られる力に読解力があります。
読書をたくさんしているからといって読解力があるとは限りません。
たいていの読書というのは自分の興味関心があるものに対象が限られます。
自分の学力よりも少し上の文章をわざわざ読もうという子は少ないのです。
ところが、国語、特に現代文では、中高生が普段自ら進んで読まないような高度で抽象的な文章が出題されます。受験に合格するためには問題文に書いていることを正確に読み取らなければなりません。
教科書にも高度な文章は出てきますが、量は少なく、隅から隅まで正確に読解するという授業はあまりされません。
受験勉強を通じてそれらの文章を大量に、正確に読む訓練をすることになり、結果、読解力は鍛えられていきます。受験勉強を頑張るメリットの一つです。
そして一度手に入れた読解力はその後の人生にも役立ちます。
最近感じているのは、大手マスコミが報道すれば、自分であまり考えずに流される人の多さです。
マスコミが真実を報道しているとは限りません。民間のマスコミはスポンサーの、NHKを筆頭とする公共のマスメディアも政府の意向に真っ向から反する報道をすることは難しいです。
民間企業であれば、収入がなければ倒産してしまいますから、大手スポンサーの怒りを買わないよう忖度して報道するでしょう。
マスコミには編集権がありますから、自分たちに都合の悪いことは基本的に報道しないか、軽いニュースとして扱うにとどめることができてしまいます。
このような状況で必要になってくるのが読解力です。
その情報が正しいか否か、合理的な根拠を示して報じているか、ニュースの扱いの軽重に違和感はないか。
これらを判断する土台こそが読解力なのです。
そして、現代の多くの子は、正しく内容を読み取れていません。文字は読めているかもしれませんが内容は読めていないのです。
学校の教科書だけをさらっと読むだけなのか。それとも入試問題をガンガン解き、読解力を養うのか。子どもたちの将来にとっても重要な判断になります。