那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ
塾長も記事を書いた2021年11月19日発売「名門公立高校受験道場流【自学力の育て方】受験突破だけで終わらないために」
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2021年の栃木県立入試 特色選抜の出願が明後日に迫ってきました。
どの中学校も受験者に作文・面接の練習を課しており、特色選抜受験生は忙しい日々を送っています。
特色選抜の合格者選抜の手順は県教委によって公開されています。
言うまでもなく、合格のために最も重要な条件は内申点が基準に達していることです。
たとえば大田原高校では合格判定の第一審議が次のように定められています。
全教科の評定の合計の評価が優秀又は良好な者のうち、国語、会、数学、理科、英語の評価が優秀で、面接及び作文の評価が優秀又は良好である者を対象とし、合格内定者を選抜する。(原文を分かりやすく表現し直しています)
一般的に、評定の扱いは、特に優秀が「5」、優秀が「4」、良好が「3」、良好でないが「2」、不良が「1」であるといえます。
ただ、大田原高校で5教科の評定がオール4で「優秀」と判断されることに違和感がありますので、
おそらく、大田原高校では優秀が「5」、良好が「4」程度と基準設定されているのではないでしょうか。
すなわち、全教科の平均評定が「4」以上で、5教科の評定が「5」である生徒が大前提で、面接、作文が良好以上(失敗でない)場合、第一次審議で合格となるのです。
大事なことは部活動や生徒会の実績などは、第一次審議で考慮されないということです。
事実上、内申点がよければ合格となります。
大田原女子高の第一次審議では
①全教科の評定の合計の評価
②国語、社会、数学、理科、英語の評定または調査書の点数化されない部分及び資格要件に該当する実績
③面接、作文の評価
がいずれも優秀である者を対象とし、合格内定者を選抜する。(原文を分かりやすく表現し直しています)
となっています。
大田原高校と異なり、②の部分をよく読むと、5教科の評定が多少足りなくても、生徒会や部活動で実績を上げていれば選抜されうるようです。資格要件が学力または活動実績になっていますのでそれに対応させているのでしょう。
ただ、①で全教科の評定合計が優秀であることを要求されていますので、5教科の評定が「5」ばかりの生徒が当然要件を満たしやすくなります。
このように、大事なのは内申点です。
当塾でも最低限の面接練習をしますが、全員よくできていて、ほとんど差がつかないのが現状です。
さすがに作文は差がつきますが、よほどのことがない限り「良好でない」と判断されることは稀でしょう。
当塾が特色選抜の作文練習と面接練習を、何回もやらないのはそのためです。
なお、ほぼ内申点で決まるのは進学校に限ると思います。
部活が強い実業系の学校は、「~中学から~部を~人取る」というような裏基準があるようですので、以上の話はあてはまりません。
(そのような基準があるのであれば、本来は公開すべきとは思います)
また、宇都宮女子高は面接で口頭試問を課すので特殊な対応が必要です。
内申点が重要と言っても宇都宮女子高に出願する生徒は、ほとんど全教科オール5の生徒です。
特に今年はコロナで部活の実績がほとんど考慮されることはないはずです。
その中で差をつけるとすると、口頭試問での正答率、小論文の完成度が鍵になります。
当塾の生徒も宇都宮女子高の特色選抜受験者には徹底して口頭試問の練習を行います。
そして気を付けるべきは特色選抜の練習ばかりして、一般入試の対策を怠ることです。
特色選抜受験後、気が抜けてしまい、特色選抜もダメ、一般入試でもダメという生徒が少なからずいます。(当塾では特色選抜出願時に、必ず一般入試で合格できる実力をつけるという約束をするので、過去にそういったことはありません)
以上のように、特色選抜の練習を積めば積むほど合格するというわけではありませんので、あくまで一般入試を目標に日々の学習を積み上げることが肝要です。